私の家の和室は田舎間(江戸間)、畳の寸法は879mm×1,758mmです。
自分の先生のお宅も廻り近所も大体この寸法で8帖間なら8枚ともこの寸法で作られてるのが通常です。
一般に茶室というのは京間で、京間の畳の寸法は955mm×1,909mmです。幅だけで言うと田舎間は76mm小さい。
大体お稽古は膝前畳目いくつと前で合わせるので、本当は後ろが7.6cm広いんだなと想像してお点前です。
実際稽古でお点前をすると、そんなことはすっ飛んで次は何をするんだろうと夢中になってるのですが。
田舎では窮屈なんだけど、これで稽古されてます。
炉を切るときには点前畳だけでも76mm広くして、残りを割った寸法にすればいいのですが、なかなか経済事情もあってそうはいきません。
田舎でお茶をするのはそんなもんかなと思ってました。
ところが、さらに小さい団地サイズという畳の茶室がありました。お茶を知らない人が設計したのか何処かに無理があったのか。せめて点前畳の幅だけでも広くしてくれればよかったのに、そんなことには気の回らない、あるいは無知な設計者だったのでしょう。そこの畳の幅を一つ計ると853mm、一つ計ればそこの畳は全部853mm×1,706mmと思いきや、どの畳も違う寸法、えっ???な感じ。びっくり。点前畳の幅はさらに小さく815mm。京間の955mmから140mmも小さい。非常に窮屈なんだけどこれで稽古されてるんですね。出来てから年数も相当経ってるので、かなりの数の人がこれで稽古されてきてるようです。
しょうが無いといえばしょうが無いんですが。ほんとうは140mm、14cm広いんだよと、想像力豊かに稽古してください。